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- ルーマニア蜂蜜の魅力(第一章)
こちらの連載記事では、「アピセラピー」と呼ばれるミツバチ療法をはじめ、ルーマニアにおける養蜂業、また、
ミツバチの特徴などにスポットをあて、蜂蜜の様々な魅力をご紹介していきます。
※本連載記事は、1995年当時、ルーマニア国立養蜂研究所の資料をもとに作成されたもので、現代においては
不適切な表現も含まれております。また、効果効能を保証するものではありません。
蜂蜜はミツバチがつくり出す天然食品で、ビタミンやミネラルを豊富に含む滋養に富んだ優れた食品です。私達人類は、有史以前から蜂蜜の栄養価の高さを知り、重宝してきました。
1919年に、スペインのバレンシア地方にあるラ・アラーニャ洞窟で約7000年前の新石器時代に描かれた壁画が発見されましたが、その中に私達の遠い祖先が、蜂蜜を採集している様子を見ることができます。
また、ギリシア神話には、全治全能の神ゼウスが、蜂蜜と山羊の乳で育てられたと記されているのです。このように蜂蜜は、人類創世の頃より用いられてきた“人類最古の健康食品”とも言えるものなのです。
ミツバチの産み出す優れた物質は、蜂蜜ばかりではありません。ミツバチの主食〜ピーポーレン(花粉)、女王蜂の特別食〜ロイヤルゼリー、ハチの巣を外敵や病原菌から守るプロポリス、ハチの巣から取れる蜜ロウやハチ毒など、それぞれに優れた栄養価に富み、また様々な疾患に対する治療や予防効果があります。
ルーマニア国立養蜂研究所のアピセラピー(ミツバチ療法)研究室では、ルーマニア厚生省の厚い保護のもと、過去数十年間にわたり、養蜂学・植物学・化学・生物学・薬学などの見地から、これらミツバチの優れた産物について分析、実験を繰り返し、研究が重ねられてきました。その結果、ミツバチの産物を用いた健康増進と医療におけるめざましい効果が明らかになり、独自の医療分野が確立されているのです。
アピセラピーとは、ミツバチの産する優れた活性物質を用いた様々な疾患に対する治療法、および健康増進法なのです。
近年世界的に、ミツバチ製品は単独で、または他の薬品との混合および併用で、様々な疾患の予防や治療、健康増進を目的とした食品に幅広く用いられています。ルーマニアは製薬産業の一環としてアピセラピーに対し、世界で最も積極的に取り組んできた国の一つなのです。
今日ルーマニア産の蜂蜜製品は世界の多くの国々へ輸出され、高い評価を受け、ルーマニアの代表的な輸出産業となっています。
つづく第二章は、2011年6月更新予定